最終更新日:2018年11月24日
ちまたには雑談を上手くするための本があふれており、書いてあることはどれもまちまちです。
しかしその中でも共通して書かれている雑談の技術はいくつか存在します。
今日は雑談系の本を20冊以上読んだ筆者が、それらから学んだ最強の雑談術を紹介します。
雑談が苦手という方はぜひ読んでみてください。
きっと明日からの雑談がすごく楽しくなりますよ!
目次
- ステップ1:挨拶と声は大きく、見た目も大事
- ステップ2:雑談の最初は、無難な話⇒自分の話⇒相手への質問
- ステップ3:相手の話を途中でさえぎらない
- ステップ4:相手の気持ちに寄り添うあいづちを打つ
- ステップ5:相手の話が終わったら再度質問する
- ステップ6:話題が途切れたら再度自分の話⇒質問
- 知らない話題をふられたら?
- 質問されたら返答した後同じ質問を返す
- グループの会話の輪の中に自然に入るには?
- 結論:質問と共感こそが最強の雑談術
ステップ1:挨拶と声は大きく、見た目も大事
雑談が苦手な人は、そもそも挨拶がうまくできておらず、声も小さい場合が多いです。
私も営業先でよく「え?」と聞き返されることがあり、今思えば声が小さかったんだなぁと思います。
挨拶や声が小さいと元気がない人と思われ、その時点で雑談はマイナス印象からのスタートになります。
見た目も同じです。
ボサボサの髪の毛、ぼーっとした顔ではマイナス印象です。
まずはしっかり挨拶をする、はっきりと大きい声で話す、見た目も清潔なものにする、というように、最初の印象をよくして雑談をプラスイメージからスタートするようにしましょう!
ステップ2:雑談の最初は、無難な話⇒自分の話⇒相手への質問
雑談が苦手な人が最初に苦労するのは、何の話をしたらいいかわからない、ということです。
これには鉄板のルートがあります。
まず天気の話のような無難な話をし、そこから少しだけ自分の話をします。
その後で、あなたはどうですか?と聞くのです。
「今日は暑いですね。私は暑いのは苦手でして。○○さんはどうですか?」
といった感じです。
こうすることで自然に相手に質問をして、相手にしゃべらせることができます。
雑談が苦手な人はついつい自分がしゃべらなければいけないと思ってしまいますが、実は逆で、雑談がうまい人は相手にしゃべらせるのがうまいのです。
そして不思議と、人はしゃべらせてくれた相手に対して「あの人は雑談がうまいなぁ」と感じるのです。
雑談が苦手な人は、まずは自然な流れから相手に質問をするようにしましょう。
ステップ3:相手の話を途中でさえぎらない
雑談が苦手な人はついつい何かしゃべらなければいけないと思い、
「実は自分も○○で○○やっているんです」
と言って相手の話を遮ってしまいがちですが、これは間違いです。
これはスティール(盗む)といって、相手がされると嫌がる行為の一つです。
相手が話しているうちは、例え自分が話したいことができても遮らずに、相手の話を聞くことに専念しましょう。
ステップ4:相手の気持ちに寄り添うあいづちを打つ
雑談が苦手な人はとにかく相手の言ったことに対し気の利いたことを返そうとして、うまくいかずに失敗してしまいます。
雑談が苦手な人がうまい返しをする必要はまったくありません。
するべきことは、相手の話した内容に対し、相手の気持ちに寄り添うようなあいづちをすることなのです。
例えば相手が、
「いやぁ今日得意先で○○なことがあってさぁ、怒られてしまったよ」
と疲れた表情で言ってきたら、
「怒られてしまったんですか、それはきつかったですね」
とこちらも相手の気持ちに寄り添う言い方をしましょう。
この時大事なのは、ただ言葉でいうのではなく表情でもしっかり表すことです。
また絶対に、
「そういう時はこうしたらどうでしょうか?」
と相手にアドバイスしたりしてはいけません。
とにかく相手の気持ちに共感することを優先してください。
相手の気持ちに心底共感していることを示すことで、相手がこちらに気を許し、自分から話をしてくれるようになるのです。
ステップ5:相手の話が終わったら再度質問する
相手が話し終わったら、再度質問をするようにしましょう。
質問は以下の3種類のものを聞くようにすればより効果的です。
1.きっかけを聞く
休日の過ごし方、仕事、趣味の話になった時、相手にそれを始めたきっかけを聞くようにしてみましょう。
「いつから興味を持ち始めたのですか?」
「へぇー、どういう理由で始められたのですか?」
きっかけトークは相手も話しやすく、また自分の本質的なことを話すことができるので、相手も話していて気持ちよくなります。
2.魅力を聞く
きっかけと同様に聞いて欲しいのが、魅力についてです。
「どういうところが楽しいんですか?」
「見たことはありますが、実際やってみると全然違うんですか?」
自分が好きなことの魅力を話せるのは、相手にとっては非常に快感です。
3.エピソードを聞く
もう一つ、エピソードについて聞いてみましょう。
「長くやっていると変わったことに遭遇することもあったりするんですか?」
「変わった人に会ったこともあるんじゃないですか?」
面白いネタを持っている人なら、待ってましたとばかりに話し出してくれます。
ステップ6:話題が途切れたら再度自分の話⇒質問
相手の話が終わる度に質問をしていっても、どうしても限界が訪れます。
そうしたらまた少し自分の話をした後、「○○さんはどうですか?」と聞くようにしましょう。
「そういえばこの前○○に旅行に行ったんです。○○がとてもおいしかったです。○○さんは最近どこか旅行に行きましたか?」
自分の話を少しすることによって、再度自然な流れで質問をすることができ、そこからまた相手の話を引き出すことができるのです。
知らない話題をふられたら?
会話が苦手な人によくあるのが、知らない話題をふられた時に、
「へぇー、そうなんですねぇ」
「あ、すいません、ちょっと知らないのでわからないのですが」
と言ってしまい、そこで会話を途切れさせてしまうことです。
そういう時は『確認』をするようにしましょう。
「え?○○ですか?」
これだけで良いです。
可能なら、
「え?○○ですか?スポーツの、ですよね?」
と、少しだけ付け足すのも良いでしょう。
こうすることで相手に『自分はその話を聞く気がありますよ』という姿勢を見せることができるのです。
この姿勢さえ見せればあとは相手が勝手に話しだしてくれるでしょう。
気を付けたいのは知ったかぶりをすることです。
「あー楽しいですよねぇ」
と知らないのに楽しいと言ってみたり、相手がしゃべっている途中なのに、
「それ知ってます。テレビでやっていましたよ」
と言ったりしないようにしましょう。
ただ驚いて聞き返し、話の内容を『確認』することによって、相手は気持ちよくしゃべてくれるのです。
質問されたら返答した後同じ質問を返す
相手がこちらに質問をしてくれたら、それにシンプルに返答した後に、同じ質問を相手に返すようにしましょう。
これは質問ブーメランという技術です。
相手がこちらに質問してきたことは、実は相手自身が話したい内容である可能性が高いのです。
この技術をうまく使って相手が話したいことを気持ちよく話させるようにしましょう。
グループの会話の輪の中に自然に入るには?
会話が苦手な人にとってはグループでの雑談もなかなか辛いものです。
特に、自分が知らない話題で盛り上がっている雑談の中に入れずに、居心地の悪い思いをする人は少なくはないでしょう。
早く輪の中に入らなければという思いからいきなり話に割って入り、とんちんかんなことを言って場が白けてしまう、ということもよくあると思います。
会話が苦手な人は、まずはあいづちから入るようにしましょう。
わからない話題でも、周りの人に合わせて自分もうなずくようにするのです。
うなずくだけでなく、周りが笑っているところでは一緒に笑い、驚いているところでは驚いてみましょう。
これはミラーリングといって、相手と同じ動作や表情をすることで相手が自分に好意を持ちやすくなってくれます。
これにより、一言も発することなく自然と雑談の輪の中に入っていくことができます。
大事なのは話している人の方を、できればその人の目を見てあいづちをしっかりすることです。
こうすることで、話し手と目が合った際に一気に雑談の環の中に入っていけることを実感できるはずです。
あいづちによってしっかり自分が雑談の環の中に入っていることが実感できたら、タイミングが良いところで、自分のわからないところを質問してみれば良いのです。
結論:質問と共感こそが最強の雑談術
雑談はとにかく相手にしゃべってもらうことが重要です。
雑談がうまい人は話をするのがうまい人ではなく、相手に話をさせることがうまい人なのです。
その相手に話をさせる極意こそが、質問と共感なのです。
そして不思議と、相手に話をさせることがうまい人ほど「雑談がうまい人」と思われるのです。
あなたも明日からこの最強の雑談術を実践して、楽しく雑談ができるようになってみませんか?
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