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ニギミタマにアラミタマ、クシナダの元ネタって?モンストに出てくる日本の神様を紹介

最終更新日:2018年11月23日 

日本の神様はもともと『古事記』『日本書紀』という平城京の時代に作られた書物の中に出てきます。

今回はその中から『モンスターストライク』に出てくる日本の神様の元ネタエピソードを紹介したいと思います。

 

神様の性格やエピソードがわかれば、ゲームがもっと楽しくなると思いますよ!

 

目次

日本を創った夫婦の神:【イザナギ・イザナミ】


モンストでは降臨キャラとして出てくるこの2柱。

(神様は「人」ではなく「柱」と数えます)。

名前からもご察しの通り、この2柱は夫婦の神様です。

イザナギが男、イザナミが女ですね。

 

2柱はこの世界に降り立ってきた最初の神様です。

(実はこの前にも神様はたくさん生まれていますが、日本という国の成り立ちに直接関係してくるのはこの2柱が最初です)

 

2柱は国生みを行って、本州や四国、九州などを次々と産み落とします。

更に海の神、山の神など次々と合わせて35柱の神様を産んでいきます。

 (『古事記』ではイザナミが"山の神"を生んでいますが、『日本書紀』だとちょっと違っています)

 

最後に火の神カグヅチを産んだ際に、イザナミはその時の火傷が元で亡くなってしまいます。

 

悲しんだイザナギは黄泉の国にイザナミを迎えにいきます。

しかしイザナミの腐敗した醜い姿を見て、イザナギは黄泉の国から逃げ出してしまいます。

恥をかかされたイザナミはイザナギを追いかけてきますが、イザナギは黄泉の国と現世の境を大岩でふさいでなんとか事なきを得ます。

 

この時イザナミは、

「こんな酷いことをするなら私は1日に1000人の人間を黄泉につれていきます

といい、対してイザナギは、

「それなら私は1日に1500の産屋を建てて子供を産ませよう

という言う訳ですね。

こうして日本の人口はちょっとずつですが増えていくことになった訳です。

 

黄泉の国から帰ったイザナギはケガレを落とすため水浴びをします。

その際に生まれたのが、あの有名な3柱、

アマテラスツクヨミスサノオ

なのです。

 

モンストでのイザナギは光属性で創世の神らしくカリスマ溢れる感じですね。

対してイザナミは、「神化」では黄泉の使いなのかドクロっぽい従者がついていたり、「進化」や「廻」だと黄泉にいる時にまとわりついていた雷の神が表現されていたりするようです。

生まれてすぐ亡くなってしまった火の神:【カグツチ】


火の神カグツチは前述した通りイザナミから生まれますが、イザナミはその時の火傷が元で亡くなってしまいます。

悲しみのあまりイザナギは、生まれたばかりのカグツチを斬ってしまいます。

 

ちなみにこの時のカグツチの血からタケミカヅチが生まれています。

(『日本書記』では山の神もこの時生まれているとされています)

 

モンストでのカグツチはもちろん火属性、なんか顔半分が見えづらいところとか服が斜めにはだけているところとか、ちょっと斬られた感ありますよね……

太陽の化身で日本国民の総氏神:【アマテラス】


日本でもっとも有名な神様といえばアマテラスオオミカミと言っても過言ではないのでしょうか。

天皇の祖先であり、全日本国民にとっても総氏神(守護神みたいなもの)、また太陽の化身でもあります。

アマテラスが祀られている伊勢神宮は日本の神社のほぼ全てをまとめる神社本庁の本宋とされています。

 

アマテラスは女性の神様で、イザナギから生まれた際に天の統治を任せられます。

ちなみにツクヨミは夜の統治、スサノオは海の統治をそれぞれ任せられます。

 

ところがこのスサノオが問題児で、黄泉の国にいる母イザナミを想って泣いてばかり。

イザナギはスサノオを神の国から追放してしまいます。

スサノオは追放される前に姉であるアマテラスに挨拶をしにいきますが、その際に天の国で乱暴狼藉を働きます。

 

悲観したアマテラスはかの有名な「天の岩屋戸」に閉じこもってしまう。

太陽の化身である彼女が隠れてしまったことで世界は真っ暗になってしまい、困った神様は一計を案じアマテラスを外に出そうとします。

その際に楽しい踊りでアマテラスの気を引こうとしたのがアメノウズメです。

アメノウズメの努力も甲斐あってアマテラスもなんとか岩の外に出てきてくれ、世界はまた光に包まれます。

 

その後、乱暴狼藉を働いたスサノオはついに地上へと追放されてしまうのです。

 

モンストでのアマテラスは火属性でまさに太陽の化身って感じですね!

アマテラスのために踊りまくった神:【アメノウズメ】


アメノウズメは芸能の神として知られます。

アマテラスが「天の岩戸屋」に隠れてしまった際に、彼女の気を引くため着物の前がはだけてしまうほど激しく踊ったとされています。

 

モンストでも踊り子っぽい感じが存分に表現されていますね。

夜を統治する謎多き神:【ツクヨミ】


アマテラスの弟である夜の世界を統治する神、ツクヨミ。

月の化身とされていますが『古事記』や『日本書紀』ではあまり記述がなく、謎に満ちた神様です。

一般的に男神とされていますが、細かい記述がないので性別もよくわからないといったところです。

 

モンストでは闇属性で三日月型の立ち姿に三日月の杖、そして中性的な顔立ち、ツクヨミのイメージって確かにこんな感じかなぁって気もします。

ヤマタノオロチを退治した海の神:【スサノオ】


アマテラスの弟であるスサノオ。

イザナギから海の統治を任されますが乱暴狼藉を働いてばかりで仕事をせず、天の国を追放されてしまいます。

 

地上に降り立ったスサノオは、老夫婦とその娘:クシナダに出会います。

その土地ではヤマタノオロチが暴れまわっており、クシナダはその生贄として捧げられるところでした。

スサノオはヤマタノオロチを退治し、その際にオロチの体から出てきたのが有名な天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)、別名草薙の剣です。

こうしてヤマタノオロチを退治したスサノオは、クシナダと夫婦となり日本の国の礎を作っていくのです。

 

モンストのスサノオは海の神らしく水属性、ヤマタノオロチっぽいものを従え、天叢雲剣っぽいものを持っていますね。

なんでこんな怖い顔にされてんの?:【クシナダ】


クシナダはヤマタノオロチに生贄にされるところをスサノオに助けられ、その後妻となっています。

その際に何故かわかりませんがスサノオにクシに変身させられ、スサノオはそれを頭につけてヤマタノオロチと戦ったそうです。

 

モンストでのクシナダは何故かすごく怖い顔になっています(笑)

背後にはヤマタノオロチの姿もちらついています。

クシナダをデザインされた方のインタビューでは、生贄にされることへの恐怖を示しているそうです。

ヤマタノオロチから生まれた剣:【天叢雲】


スサノオがヤマタノオロチを倒した際に出てきたのが天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)です。

別名草薙の剣と言われ、後にヤマトタケルがこの剣を授かり、草原に火を付けられ絶体絶命に陥った際にこの剣を使って草を狩り難を逃れています。

 

モンストでの天叢雲は……うん、斬ってますね(笑)

国譲りをもぎとった雷の神:【タケミカヅチ】


スサノオから数世代経った後、地上は彼の子孫であるオオクニヌシによって治められていました。

しかしまだまだ平和には遠く、各地で争いが起こっていました。

そこで天の国を治めるアマテラスは、地上をスサノオではなく自分の子孫に治めさせるようにする、いわゆる国譲りを計画します。

 

その際に地上に遣わされたのが雷の神タケミカヅチです。

タケミカヅチは国譲りに反対するオオクニヌシの息子を力で打ち倒し、諏訪の国(現在の長野)まで追いやります。

こうしてタケミカヅチは力ずくでスサノオの子孫から国をもぎとったのです。

 

モンストでは雷の神らしく雷をまとっています。

持っている剣は地上に遣わされる際にアマテラスからもらいうけた十束剣(トツカノツルギ)でしょうか。

(十束剣はイザナギがカグツチを斬った時、スサノオがヤマタノオロチを倒した時にも使われています)

 

ナマズがいるのはタケミカヅチが常陸・下総の国(現在の茨城県・千葉県)に来た際に、地震を起こす巨大ナマズを押さえ込んだという伝説があるからですね。

(茨城県の鹿島神宮にタケミカヅチがナマズを押さえ込む石像があります)

天孫降臨した神様の妻:【コノハナサクヤヒメ】


国譲りも決まり、天の国からアマテラスの子孫であるニニギノミコトが高天原(現在の宮崎県)に降り立ちます。

いわゆる天孫降臨です。

このニニギノミコトが地上で会って妻としたのがコノハナサクヤヒメです。

 

コノハナサクヤヒメはなかなかにワイルドです。

ニニギノミコトとの間に子供を授かった際、彼に自分の子供では無いのでは?と疑われます。

そこでコノハナサクヤヒメは、

「神の子だったら無事生まれるはずです!」

自ら産屋に火をつけて出産するという離れ業をやってのけ身の潔白を証明します。

 

モンストで火属性になっているのも、ちょっとお転婆にデザインされているのも、このエピソードが元でしょう。

 

ちなみにコノハナサクヤヒメは富士山本宮浅間大社など、全国の浅間大社に祀られています。

3本足の導きの神:【ヤタガラス】


ニニギノミコトの孫であり、初代天皇である神武天皇

彼が東征する際、熊野国(現在の和歌山県)から大和国(現在の奈良県)へ道案内をしたのがヤタガラスです。

導きの神、太陽の化身とされ、3本足のカラスとして知られています。

また日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名です。

 

モンストでは……まんま3本足のカラスですね(笑)

かなり気性が激しい皇子様:【ヤマトタケル】


第十二代景行天皇の息子の一人がヤマトタケルです。

このヤマトタケル、なかなかに気性が激しいのです。

父のもとに挨拶に来ない兄を見かねて手をかけてしまい、それが元で父から危険視され東征を言い渡されてしまいます。

 

東征の際に叔母から草薙の剣を授かり、草原に火をかけられ敵に追い詰められた際に、草をその剣で薙ぐことで難を逃れています。

 

海を渡ろうとした際には海の神の逆鱗に触れてしまい、彼の妻オトタチバナヒメが自ら生贄となって身を投げ海の神を静めています。

ちなみに茨城の吾妻という地方は、ヤマトタケルがオトタチバナヒメを想い「あぁ妻よ」と嘆いたのが語源とされています。

 

ヤマトタケルが亡くなった時も、これまた彼の気性の激しさが原因となっています。

山の神を討伐する際、相手を侮って草薙の剣をもっていかず素手で戦い、結局敗北し亡くなってしまっているのです。

 

モンストのヤマトタケルは海を渡りながら、草薙の剣を振るうというデザインになっていますね。

狐じゃなくて実は女神?:【イナリ】


全国どこにでもある稲荷神社(おいなりさん)。

実はそこに祀られているのはキツネではありません。

ウカノミタマという女神様で、スサノオの娘に当たります。

キツネはウカノミタマの使いなのです。

 

モンストではイナリは思いっきりキツネの姿をしています。

稲荷=キツネという意味もあるのでこれはこれで間違いではないのですね。

神様が持つ優しさと厳しさ2つの側面:【ニギミタマ・アラミタマ】


ニギミタマは漢字で書くと「和魂」となります。

アラミタマは漢字で「荒魂」

日本の神様は、私達を助けてくれる優しいニギミタマの側面と、自然災害などを起こす荒々しいアラミタマの2つの側面を持っています。

 

同じ神様でもニギミタマとアラミタマは別々に祀られていたりもします。

例えばアマテラスを祀る伊勢神宮でも、ニギミタマとアラミタマはそれぞれ別の宮が建てられています。

また出雲大社に祀らているオオクニヌシは、ニギミタマはオオモノヌシ、アラミタマはヤチホコ、と違う名前が付けられていたりもします。

 

モンストでのニギミタマはメガネッ娘の祓魔士になっています(笑)

魔を払い人間を手助けするというところがニギミタマの側面を表しているのかも知れませんね。

アラミタマはサディスティックな雰囲気ただようネクロマンサー(悪霊使い)になっています。

人に害を与えるという感じではなさそうですが、その恐ろしい表情はまさに荒々しいアラミタマの側面を表していますね。

日本の神様を知れば他のゲームも楽しくなる


『モンスターストライク』に出てくる日本神話の神様を一通り紹介させていただきました。

もちろんこの神様達はモンスト以外のゲームにも頻繁に登場します。

神様達を知っていればゲームもより一層楽しくなりますし、何より遊びながら学ぶこともできるのが一番の利点でしょう。

 

日本神話や神様に興味を持った方はぜひ『古事記』を読んでみてください!

(まずは「まんがで~」で読んでみるのがおすすめです!)