最終更新日:2018年11月23日
会話が苦手な方がもっとも困ること、それは話のネタがないことです。
自分「おはようございます。今日は暑いですね」
相手「おはようございます。そうですねぇ」
私「……」
自分「……」
あるあるですよね。
前回最強の雑談術を紹介させていただきました。
会話においてもっとも大事なことは聞くことです。
しかし、聞くためにもこちらが最初にする話題提供は非常に重要です。
今日はそんな会話のネタが無くて困るという方に向け、様々な会話術系の本にも載っている「木戸に立てかけし衣食住」という鉄板のネタリストを紹介したいと思います。
※「木戸に立"ち"かけし衣食住」と言われる場合もあります。
その場合の「ち」も下記で紹介しています。
目次
- 「木(き)」:季節の話
- 「戸(ど)」:道楽=趣味
- 「に」:ニュース
- 「立(た)」:旅
- 「て」:天気 「て」:テレビ
- 「か」:家庭
- 「け」:健康
- 「し」:仕事
- 「衣」:ファッション
- 「食」:グルメ
- 「住」:住んでいるところ
- 避けた方がいい禁断のネタ(1):野球
- 避けた方がいい禁断のネタ(2):政治
- 相手のしたい話を振ろう
「木(き)」:季節の話
自分「おはようございます」
相手「おはようございます」
自分「急に寒くなってきて、もうすっかり秋というか冬みたいですね」
相手「そうですねぇ」
自分「○○さんは冬はお好きですか?」
相手「まぁ、どっちかというと冬の方が好きかなぁ」
自分「へぇ、何かウィンタースポーツでもされていたのですか?」
相手「いや実は……」
季節の話題は無難なのであまり親しくない人との導入にはぴったりです。
季節に絡めた質問「夏は好きですか?」「暑いのは苦手ですか?」から、相手の出身地やスポーツ、服装などに話を広げていくことで、相手がしたい話題、得意な話題を探しあてていくことができます。
「戸(ど)」:道楽=趣味
※先程の会話の続き
相手「いや実は、スノボが好きで、冬になると結構いってるんですよ」
自分「スノボをやっているんですねぇ。始められたきっかけは何だったんですか?」
相手「大学時代に先輩に誘われて……」
季節の話題から相手の趣味に話が移せればかなり良いです。
この時はぜひ、相手がその趣味を始めた「きっかけ」、その趣味の「魅力」、面白い「エピソード」を聞いてみてください。
相手は自分のことを思いっきり話せてすごくハッピーになってくれると思いますよ。
大事なのはここで、
「スノボですか!実は僕もやっていて……」
と例え同じ趣味をもっていたとしても、すぐに自分の話をしないことです。
これはスティール=盗むといって、相手がされると嫌がる行為の一つです。
「スノボですか!僕もやっているんです!始めたきっかけは何だったんですか?」
と、あくまで相手に質問して相手に喋らせるようにしましょう。
「に」:ニュース
季節の話から話題が発展せず続かなくなってしまった場合は、旬なニュースの話をするのも良いでしょう。
芸能人のネタなんかも相手によっては盛り上がるかも知れません。
最近はスマホでパッと主要なニュースを見ることができるので、興味があるところだけでも目を通しておくと話題に困らないかと思います。
「立(た)」:旅
連休や長期休みの前後はやはり旅行ネタが鉄板でしょう!
自分「今度のゴールデンウィークはどこか行かれるんですか?」
相手「○○に旅行に行こうと思っているんですよ」
自分「○○ですか!行ったことないんですが、どんな有名なところがあるんですか?」
相手「○○っていうところがあって……」
旅行先の情報を相手に教えてもらうスタンスで話せば、自分の勉強にもなりますし、相手も楽しくアウトプットできるので一石二鳥ですね。
「て」:天気 「て」:テレビ
季節の話と似ていますが、天気の話は季節の変わり目問わず使えず無難なネタの鉄板ですね。
ただこの「て」ですが、天気よりもテレビの方が使い勝手がいいんじゃないかなぁと私的には思っています。
私は大河ドラマを見ているので、年長の方と話す時はとりあえず大河ドラマの話を振ってみます。
若い世代なら日テレの「世界の果てまでイッテQ!」などは鉄板なのではないでしょうか。
※ちなみに「きどにたちかけし衣食住」の場合、「ち」は知人:共通の知り合いの話題になります。
「か」:家庭
家族の話も鉄板ですね。
相手にお子さんがいるようなら年齢や学校でのイベントの話は盛り上がりますし、どこどこに一緒に遊びにいったという話題も盛り上がると思います。
子供の話は相手だけじゃなく、自分がした時も場がほっこりして良いですよね。
「け」:健康
20代だとちょっと微妙ですが、30代以上になると健康の話題は鉄板です。
自分「この前の健康診断どうでした?」
相手「いやぁ……実はコレステロールがひっかかっちゃいまして」
自分「えー!コレステロールがですか!そうは見えないのに」
相手「ラーメンの食べすぎかなぁ」
みたいな話から、食事や運動の話にもっていけるのも良いですよね。
ここでも「実は僕もひっかかって……」のように話題をスティール=盗んでしまうことには注意しましょう。
(この話題では結構やりがちです)
「し」:仕事
初対面でも相手の仕事は聞きやすいものです。
業界が同じでも、会社が違ったり所属部署が違ったりすれば知らないことだらけです。
興味さえ持てば相手の仕事内容にいくらでも質問が湧いてくると思いますので、自分の見聞を広めるためにもどんどん相手に質問してみましょう。
また、同僚との雑談でも仕事の話はやっぱり鉄板ですよね。
でもここで注意。
上司や取引先の悪口は極力控えましょう。
一体感は確かに生まれるかも知れませんが、悪口や陰口を言うと、言った本人の評価が下がることが知られています。
(なんと一緒に悪口を言った相手からも悪く見られるのです!びっくり!)
相手が悪口を言ったらかるーく受け流して、逆にこの場にいない第三者をほめる話をするようにしましょう。
これはポジティブゴシッキングといって、良い噂話を流した本人の評価が良くなるという現象です。
仕事の話をする時は悪口はそこそこにして、「あの人は仕事ができるよね」というポジティブゴシッキングをするようにしましょう。
「衣」:ファッション
ファッションは女性同士の会話では特に有効です。
反面男性ではあまり……と思いつつ、時計の話題なんかは結構良いですよ。
相手の腕にふと注目して、変わった時計をしていたら是非聞いてみましょう。
嬉々としてそのこだわりを話してくれるかも知れませんよ?
「食」:グルメ
言わずとしれた最高の会話のネタですよね!
相手の会社の近くのグルメ。
相手の出身地のグルメ。
旅行先のグルメ。
うーん、よりどりみどり!
「なんか最近美味しい店いきました?もしくは美味しい店あります?」
困ったらこれを言ってみましょう。
止まった会話が再度動き出すと思いますよ。
「住」:住んでいるところ
「お住まいはどちらですか?」
結構聞かれますよね(笑)
私もよく聞かれます。
それだけ会話の鉄板ネタということですね。
そこからご当地グルメや通勤方法、通勤時にやっていることの話題なんかにもっていけるといいですね。
避けた方がいい禁断のネタ(1):野球
「きどにたてかけし衣食住」
会話に使えるネタを紹介してきましたが、初対面ではあまり触れない方がいいという話題も存在します。
一つが野球ネタですね。
どこのチームが好きかは人それぞれですし、場合によっては熱狂的なファンや、逆に激しいアンチの方もいます。
相手も同じチームが好きとなれば大いに盛り上がって距離も縮まるかも知れませんが、確証を得るまでは避けた方が良いでしょう。
避けた方がいい禁断のネタ(2):政治
野球と同じく避けた方がいいのは政治です。
政治に興味を持つこと自体は非常に良いことだと思います。
私も選挙前は投票にいきましょう!という話題自体は結構します。
しかし、「○○党を支持してます」などの話題にまで持っていくのは避けた方がいいでしょう。
もしかしたら党員や支持者の方があなたの身近なところにもいらっしゃるかも知れません。
いらぬ議論にならないよう、しないに越したことはないのです。
相手のしたい話を振ろう
「木戸に立てかけし衣食住」は私達に会話のネタを提供してくれる便利なツールです。
でも会話で本当に大事なことは、相手の話にしっかり耳を傾けることです。
ネタを振ってみて、相手に質問してみて、話を聞いているうちに、
「あ、相手の話したいことはここなんだなぁ」
というのがわかれば、無理に鉄板ネタにこだわらずその話題を続かせるようにしましょう。
相手が話したいことを話してもらい楽しんでもらう。
それが会話の大原則です。
あなたも「木戸に立てかけし衣食住」をうまく使って、相手と楽しく会話ができる「金のネタ」を見つけ出してみましょう!