最終更新日:2018年11月23日
ビジネス書は毎日たくさん出版されます。
しかしその中から本当に自分のニーズに合った本を探すのは大変です。
そんな皆さんに代わって、年間700冊本を読む筆者が厳選した本の中からあなたに合ったおすすめの1冊を紹介するのがこのブログです。
8冊目の今回は『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』
実に惹かれるタイトルですね!
私も面白かったのであっという間に読んでしまいました。
今日はこの本の良さを説明したいと思います。
目次
どんな人向け?
この本はそう、タイトル通り、仕事が終わらない全ての社会人に自信をもっておすすめできる1冊になります!
上司から頼まれた仕事が終わらない。
いつも締め切りを過ぎてしまう。
仕事がたまって心に余裕がない。
仕事が終わらないことで悩んでいる社会人の方はたくさんいると思います。
学生や主夫・主婦の方もそうです。
課題が終わらない、いつも締め切りギリギリになってしまう、テスト勉強が手につかず前日に徹夜してしまう。
家事を後回しにしてしまう、夜の皿洗いが次の日の朝になる、公的書類の処理をせずにたまってしまう。
一体この仕事が終わらない現象、どうやったら解決するのでしょうか?
その答えがこの本にはあるのです!
どんな内容なの?
この本の筆者は中島聡氏。
なんとマイクロソフト本社でWindows95の開発に携わり、右クリックやドラッグ&ドロップの概念を生み出した伝説のプログラマーなのです!
右クリックを開発した人とかやばくないですか!?
この方のすごいところはこれだけではないのです。
納期が遅れるのが当たり前というプログラミングの世界でたった一度も締切を破ったことがない、しかも期日内に世界に革新をもたらす最高の仕事をやってのけるという素晴らしい方なのです!
一体この方の仕事術はどういうものなのでしょうか?
私はこの本で覚えておくべきことはたった一つだと思っています。
それは中島聡氏が提唱する仕事術、名付けて、
「ロケットスタート時間術」
引用元:『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』
(中島聡, 文響社)
この一単語です。
とにかくこれを頭に叩き込んでください!
そしてこの仕事術を身に着けることこそ、あなたの仕事が終わらない現象を解決する最短にして最良の方法なのです!
この仕事術、一体どういうものなのでしょうか?
あなたの頭をちょっと小学生の夏休みまでさかのぼらせてみてください。
あなたは夏休みの宿題、最初にやる派でしたか?最後にやる派でしたか?
最初にやる派だった皆さんは既に「ロケットスタート時間術」を身に付けられていると思います!
おめでとうございます!
この本を読まなくても、既にあなたは仕事をためない方法を実践できているはずです。
最後にやる派だった皆さん。
皆さんは「ラストスパート志向」の持ち主である可能性が高いです。
実はこれが、仕事が終わらない多くの人に共通する原因なのです。
「ラストスパート志向」の人は仕事が締切近くにならないとやりません。
「締切が近くならないとやる気が出ないんだ」
多くの方はそう言います。
そういう方はこの「ラストスパート志向」が身に沁みついてしまっています。
「ラストスパート志向」の人は仕事がたまっていく運命にあります。
なぜでしょうか?
例えば締切が10日だとすると、「ラストスパート志向」の人は前日の9日から仕事にとりかかり一気に終わらせようとします。
何もなければこれで問題ありません。
でもいかがでしょう?
仕事に緊急の案件はつきものです。
9日や10日にその日中に終わらせなければいけない緊急案件が飛び込んできたら、はい、「ラストスパート志向」の人はここで締切を守れないことが確定します。
そしてこういう人は大抵「緊急の案件が入ってきたから終わらなかったんだ。自分が悪い訳じゃない」と思う訳です。
この緊急案件が入るたびに締め切りを守れなくなり、それをカバーするために余計な仕事が増え、更に緊急案件が来て他の仕事の締め切りも守れなくなる。
こうして仕事がたまっていく悪循環に陥るわけです。
「緊急の案件が入ってきたから終わらなかった。自分が悪い訳じゃない」
この考えがそもそも大間違いです。
緊急の案件が入ってこようが不測の事態が起ころうが締め切りを守る、それが正しい社会人の考え方です。
「ロケットスタート時間術」は「ラストスパート志向」と真逆の考え方です。
10日締切の仕事を与えられたら、与えられた瞬間にその仕事に取り掛かり、1日ないし2日でその仕事の8割まで終わらせてしまいます。
そしてあとは締切まで時間をかけて仕事を完成度の高いものに仕上げていくのです。
「ロケットスタート時間術」を使う人は緊急の案件にとにかく強い。
先に仕事を8割終わらせてしまっているので、不測の事態が起ころうと締切を破らずにすみます。
また最初にとりかかることで締切に間に合うか否かの目算がすぐ立てられるので、これは締切に間に合わないやつだとわかれば、すぐに上司やクライアントに締切延長の依頼を伝えることができます。
「ラストスパート志向」の人が締切前日や当日になって締切延長を申し出るのと、「ロケットスタート時間術」を使う人が締め切りのだいぶ前に締切延長を申し出るのでは大違いです。
前者は上司やクライアントは激怒するでしょうが、後者なら早い段階でわかるので相手も予定変更をしやすいのです。
この「ロケットスタート時間術」ですが、中島聡氏も実は最初は「ラストスパート志向」の持ち主で、あることがきっかけでロケットスタート型に切り替えようと思ったそうです。
小学生のころ、夏休みの宿題を後回しにしていた中島さんは、夏休み後半に親戚に海に行こうと誘われましたが、宿題が終わっていなかったためお母さんが遊びにいくのを許してくれなかったそうです。
そんなことがあってから、次の年からは夏休みの宿題を前半で一気に終わらせ、後半は遊びまくるという「ロケットスタート時間術」のひな型が形成されたとのことです。
「ラストスパート志向」の方も遅くはありません。
今すぐ依頼された仕事は最初に一気にやってしまう「ロケットスタート時間術」に切り替えてみてください。
そんなこと言っても締め切り間近の仕事がたまっていてできないよ、という方は、最初だけでいいです、思いっきり残業したり土日も仕事をすることで今のたまっている仕事を一気に終わらせるか、もしくはたまっている仕事が片付くまで新規の仕事を受けるのを一切断ってください。
体がしんどいかも知れません、上司の評価は一時的に下がってしまうかも知れません、でも仕事がたまる悪循環を続けるよりはずっとマシです。
そうしてたまっている仕事を全て無くした状態にして、次から受ける仕事を「ロケットスタート時間術」に切り替えてやってみるようにしてください。
そうすればあなたの仕事は今後一切たまることが無くなるはずです!
あなたも是非『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』を読んで「ロケットスタート時間術」を身に着け、仕事が終わらない悪循環から抜け出してみましょう!