最終更新日:2018年11月23日
【苦手科目を克服するために塾に入れる?いえ、得意科目を伸ばすために入れるのです!】
子供の教育で悩んでいる方は多いと思います。
「テストの成績が悪い」
「塾に入れようかどうか悩んでいる」
「子供への声掛けはどのようにすれば良いのだろうか」
などなど。
もちろん子供が健康に育ってくれるのが一番ですが、でも将来のことを考えたらできるだけ良い教育を受けさせて良い大学に入って欲しいのも親心ですよね。
そんなあたなにオススメ!
『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(富永 雄輔、文響社)
進学塾を運営する著者が2000人以上の親御さんをヒアリングするうちに、
東大に受かる子供が育つ家庭環境にはいくつかの共通点があることに気付き、
それを記したのがこの本です。
・苦手克服より得意科目を伸ばした方がいい
・勝ち負けはちゃんと意識させた方がいい
など、今までの常識とは180度違うことが書いてあったりもします。
でもだからこそ読んでいてたくさんの気付きが得られるのがこの本の良いところなのです!
早速書評していきたいと思います。
目次
この本のここがすごい!
(1)著者の富永 雄輔さんがすごい!
この本の著者は富永 雄輔さん!
進学塾を運営している方なのですがこの塾がすごくて、
中学受験の第1志望合格率が7割以上、
大学受験では、国立、早慶、医歯薬系の合格率が8割以上引用元:『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(富永 雄輔、文響社)
という、雑誌でもよく取り上げられる有名な塾なのです!
しかもここ、入塾テストを行わないことでも有名。
すなわちどんなお子さんが入ってきても学力を伸ばすことができる!
著者が「どんな子での伸びる可能性がある!」という信念をもっているからこそできることなのです。
また富永さんは「受験コンサルタント」という肩書も持っており、今まで2000人以上の親御さんの相談にのってきたそうです。
そうしているうちに、東大に受かるような子供が育つ環境はどういうものなのか気付くようになってきた。
そのノウハウを余すことなく伝えてくれているのがこの本のすごさなのです!
(2)苦手克服よりも得意なことを伸ばす!
普通テストの成績が悪かったら、まずは苦手科目を克服させようと思いますよね。
私もそうです。
会社でも後輩の苦手なところを克服できるように指導します。
でも東大生を育てる親は違う!
著者の塾に算数の偏差値が60、国語は30の小学6年生が入ってくることになるのですが、親は面談で、
「最初の目標は、算数を偏差値70にすること」
と言ったそうです。
塾ではまず算数を徹底的に伸ばしその子の自信をつけさせました。
自信をつけてからは苦手科目が伸びるのも早い!
あっという間に国語の成績も良くなり、結果その子は第一志望の中学校に見事合格したのでした。
著者も今までの経験から、
得意なことを伸ばす方が成績が上がる
引用元:『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(富永 雄輔、文響社)
と結論づけています。
子育てでも仕事でも苦手克服からさせるのはどうやらもう時代遅れ。
まずは得意なことを徹底的に伸ばすことが教育においては重要なのだと、この本は教えてくれるのです!
(3)家の中でも勝負する環境を作る!
昨今の教育は競争を廃止する方向で動いている……
もちろん、
「みんな違ってみんないい」
「みんなが何かの1番!」
という思考は私も好きです。
でもそれによって勝ち負けの概念が無くなってしまうのは良くない。
東大に受かる子供の家庭では、小さい時から何事も勝負する環境が作られている。
・ゲームでも勝負
・片付けの早さも勝負
・着替えの早さでも勝負
・テレビのクイズ番組でも勝負
勝ち負けを徹底的に意識させます。
勝負が無い環境で育った子は「負けてもいいや」という意識が強くなり、自分が成長するための工夫をしなくなり、最終的には思考停止におちいってしまいます。
勝負がある環境で育った子はたとえ一度負けても勝ちを貪欲に目指すので、どうやったら勝てるのか自分で考えるようになり、自ら成長できる人材へと育っていくのです。
総評
【オススメ度】★★★★☆
【感想】東大に受かる子供の家庭では「なるほど!」と思うことがたくさん行われています!私も子供ができたら参考にしたいと思いました。
子供の教育で悩んでいる親御さんは是非この本を読んでみてください!
あなたの子供が良い方向に育っていくためのヒントがたくさん得られると思いますよ。
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