最終更新日:2018年11月26日
【あなたの育て方の常識がくつがえる!】
人を育てるって難しい!
部下でも後輩でも、こどもでも生徒でも、自分のことなら自分が頑張ればそれで良かったですが、人に頑張ってもらう、育ってもらうって本当に難しいですよね……
そんなあなたにオススメの本がこちら!
『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』
タイトル通り自分の頭で考えて動く部下を育てる方法が書いてあるのですが、その内容が私達が良かれと思っていた常識と正反対で、読んでいて驚きの連続なのです!
この本を読んでから私も後輩への接し方が180度変わりました!
人の育て方で悩んでいるあなたに是非読んで欲しいこの本、早速書評していきたいと思います。
目次
この本のここがすごい!
(1)部下の育て方の常識がくつがえる!
この本にはあなたが従来良いと思っていた部下の育て方の常識とは正反対のことが書いてあります。
例えば、
上司は部下に懇切丁寧に仕事を教えなければいけないと考えている人がいる。
しかし、あまり丁寧に教えすぎると、仕事への情熱を奪い、「指示待ち人間」を生んでしまう。引用元:『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』
(篠原 信, 文響社)
え!?部下に懇切丁寧に教えちゃダメなの!?
正直私も後輩にはできる限り懇切丁寧に教えることを心がけていました。
指示もあいまいにせず、漏れの無いよう正確に伝えていました。
懇切丁寧に教えすぎると、部下は「やらされている感」が強くなり自分で考えることをしなくなってしまいます。
上司の細かい指示を聞いておけば失敗しないのですから、自分で考える必要なんて無くなってしまう。
指示はあいまいでいいのです!
でもここで一個注意。
あいまいな指示を行えば部下は自分で考えて動きますが、確実に上司が願った方向とは違うことをやります。
ダメな上司はここですぐ怒ってしまう。
「そんなの考えればわかるだろ!」
「そんなの常識だろ!」
と。
そうすると部下は、
「あぁ、この上司は結局は自分の思う通りにならないと怒るんだな。じゃあ最初から指示を細かく出してよ」
となって、結局は上司に細かい指示をあおぐようになり、自分の頭で考えなくなってしまいます。
良い上司は相手が自分の思ったことと違うことをやっても怒らない。
ただし、感謝はしつつも、
「次はこんな風にやってもらえると助かるよ」
と一言そえておく。
部下が自分で判断しても構わないんだ、と思ってもらうことが、自分の頭で考えることに繋がっていくのです。
この本は上記のように常識とは正反対のことがまだまだ書いてあります。
上司は、
威厳はなくて構わない
引用元:『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』
(篠原 信, 文響社)
とか、
部下を競争させずに動かす
引用元:『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』
(篠原 信, 文響社)
とか、あなたの常識がくつがえる教えが満載で、読んでいて常に新しい発見があるのがこの本のすごいところなのです!
(2)歴史からの引用があって面白い!
著者は歴史好きなのか、そこからの引用が結構あり、思わずへぇーとなる豆知識も多いのがこの本のすごいところです。
例えば三国志の蜀の国の英雄孔明!
孔明はご存知の通り、天才軍師と呼ばれた人物ですが、著者が言うにはこの孔明の優秀さが蜀の国に指示待ち人間を作りまくったとのこと。
孔明は蜀の国に招かれた当初は、
「蜀にこんなにも人材がいるとは」
と驚いていました。
しかしその後、
「蜀には人材がいない」
と嘆きだします。
実は孔明が優秀すぎて、細かい仕事も部下任せにせず何でもかんでもやってしまったため、蜀では人材が育たなくなってしまったのです。
孔明以外にも著者は中国の「漢」の国の始祖:劉邦の逸話を引用したり、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」の名言に実は続きがあることを引用したりなど。
歴史好きな人なら読んでいてなるほど!と思う逸話が満載なのもこの本の面白いところなのです。
総評
【有用度】★★★★★
【科学的根拠】★☆☆☆☆
【実践的】★★★★☆
【読みやすさ】★★★☆☆
【総合評価】★★★★★
人を育てる立場の方にぜひ読んで欲しい!
この本を読めば必ず新しい発見があるはずです!
あなたの人を育てる上での悩み、その発見がきっと解決してくれると思いますよ!
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