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部下を育てたい上司の方におすすめ『やる気を引き出すモノの言い方48』【書評42冊目】


【部下への声掛けの仕方を学びたい上司の方におすすめ!】

 

今回は部下にどうやって声をかけたらいいかわからない、部下への指導方法を変えて一人前に育てたいという上司の方におすすめの『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)を紹介します!

 

目次

 

どんな人向け?


この本は部下を育てたいがどう声掛けをしたらいいかわからない、という上司の方におすすめできる本です。

 

日本では、

「俺の背中を見て覚えろ」

「俺の言った通りにやれ」

的な上司が昔から多くいました。

 

もちろんそれが絶対に悪いという訳ではありません。

部下は上司の考えていることを推測する能力や、ストレスに強くなる能力、逆境に強くなる能力はつくかもしれません。

ただ、そういう上司のもとでも育つ部下はだいたい元からできる部下なので、正直どんな上司のもとでも勝手に育っていきます(笑)

 

この本では仮にどんな部下であろうと、自分の頭で考えるようになり、自信をつけ、一人前に育てていける声掛けの仕方がのっています。

上司の方はぜひ一度読んでみて、自分の声掛けが部下を動かす一言になっているか、ヘコます一言になっていないか確かめてみてください。

 

どんな内容なの?


この本には部下のやる気を削ぐダメな例の声掛けと、やる気を出させる良い例の声掛けが全部で48個のっています。

細かい理屈はほとんど書かれていないので、本が苦手な方でも楽に読むことができるのも良いところです。

様々な声掛けがのっていますが、大別すると以下の3種類です。

 

(1)質問する

(2)目的を伝える

(3)褒める

 

(1)は上司が答えを伝えるのではなく、質問をして部下が自分の頭で思いつくようにする声掛けです。

(2)は何かを部下にやって欲しい時、ただ伝えるのではなく必ず目的も一緒に伝える声掛けです。

(3)は褒めること、正しく褒めて部下の自信をつけさせる声掛けです。

 

(2)と(3)は大事だとわかっていて意図的にそのような声掛けをしている上司の方も多いと思いますが、(1)はできていない方が多いように思われます。

部下が相談してきた際に、ついついアドバイスをしてしまう、自分の経験談を伝えてしまう、それが正しいことと思っている方も多い。

私も正直そうでした。

でもこれが、部下が自分の頭で考えなくなり育たなくなってしまう根本原因なのです。

(1)質問する


本書には(1)質問する、の良い声掛け(と悪い声掛け)の例がたくさん載っています。

 

悪い声掛け:  

一応やってみれば?
なぜ、いつもギリギリまで動かないんだ
昨日のことなんて、まったく反省してないだろう!

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 

良い声掛け:  

どの作業から始める?
効率化のために必要なことは?
売れ行きが悪い原因が君にもあるとしたら、何だろうか?

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 良い声掛けは相手を否定せず自分の頭で考えて意見を出せるようにします。

 

この時私がよく使う言葉が、具体的に数値化して主体的に、です。

「新規開拓をがんばって、1つでも多く買ってもらうようにします」というふわっとした言葉を引き出すのではなく、

「新規顧客を、ひと月に10件回ります」という、具体的で数字があり、かつ相手依存ではなく自分依存の言葉で言ってもらうようにしています。

 

こうすることで部下は自分が何をすべきなのか、どこに向かうべきなのか、自分の意志でしっかりと認識することができるのです。

(2)目的を伝える


部下に何かをやって欲しい時に必ず伝えなければいけないことが目的です。

 

悪い声掛け:  

仕方ないだろう。上の方針なんだから。

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 

良い声掛け:  

今日の議事録、まとめておいてくれる?
(中略)議事録を配布することでメンバーに意識下してもらうことが目的だよ

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 

悪い声掛けでもあげたように、よくあるのが上司が上からの方針をそのまま部下に伝えてやらせることです。

これでは部下のモチベーションが上がる訳がありません。

例え上からの方針であっても、上司が部下にもわかりやすいように噛み砕いて、何のためにこれをやるのかという目的を一緒に伝えることが重要です。

(3)褒める


正しく褒めることも部下のやる気を引き出して自信をつけさせるには必須の行為です。

 

悪い声掛け:  

がんばって
やればできるじゃないか

大変だったな

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 

良い声掛け:  

がんばっているな
この取引は、君の成功体験になるね
君の粘りはたいしたものだ。振り返ってどう?

引用元:『やる気を引き出すモノの言い方48 --部下を動かす一言、ヘコます一言』(播磨 早苗, CLAP)

 

 

褒める際に言ってしまいがちなのが「がんばって」や「やればできるじゃないか」です。

これは「今はがんばっていない」「普段はできていない」というのを暗に部下に伝えてしまっています。

「がんばっているね」は普段も頑張っていることを肯定していますし、「君の成功体験になるね」は部下の自信に繋がります。

 

また(1)の質問と組み合わせて、達成したことを単に褒めるのではなく、なぜ達成したのか、どこが良かったのかを部下から引き出すのも効果的です。

これにより部下は自分のやったことのうち何が良かったかを考えるようになり、次回に活かせるようになります。

総評


【有用度】★★★★☆

【科学的根拠】★☆☆☆☆

【実践的】★★★★★

【読みやすさ】★★★☆☆

【総合評価】★★★★☆

 

上記のようにこの本には、部下のやる気を引き出す良い声掛けの例がたくさん紹介されており、同時に悪い声掛けものっているので、自分の声掛けが間違えていないかチェックするのにも使うことができます。

また細かい理屈は書いていないので、本が苦手な方でもスラスラと読み進めることができます。

 

部下への声掛けで悩んでいる上司の方は是非読んでみてください!