学生のうちにビジネス書を読む習慣をつけておくことは、あなたと他者とを差別化する大きな武器になります。
2017年に全国大学生活協同組合連合会が行った調査によると、大学生の53%は1日の読書量が0分です。
逆に言えば1分でも本を読めば上位50%以上に入ることができ、1時間以上読むと上位18%に入ることができます。
学生のうちにビジネス書を読んでおくことは、就活時の面接にも役に立ちますし、何よりあなたが将来どんな道に進むか、どんな仕事をしたいか決める上で大きな助けになることは間違いありません。
とはいえ、ビジネス書って多すぎてどれを読めば社会に出て役立つかわからないですよね。
そんなあなたに代わって年間700冊の読書家が、高校生や大学生におすすめのビジネス書7冊を厳選して紹介します。
目次
学生におすすめのビジネス書7冊
1.『LIFE SHIFT』
まず社会に出る前に最初に読んでいただきたい1冊がこちら!
学生のあなたがこれから生きる社会は、今まで誰も経験したことがない全く新しい社会です。
平均寿命は100歳近くなり、仮に70歳で定年を迎えたとしても老後が30年近く続く社会です。
すなわち、今までは約22~65歳と約40年間働いて得た貯蓄で65~80歳までの15年の老後を支えれば良かったのが、今後はその倍の30年間の老後生活に耐えられるような働き方をしていかなければいけない。
まさにLIFE SHIFT!!
年功序列・終身雇用の社会で生きていた人生の先輩方の話が全く参考にならなくなってきているのが今の社会なのです!
こういった社会であなたはどういう仕事をするべきか、どう生きていくべきなのか。
お金だけに捉われるのではなく、スキルや交友ネットワークを得るために働く、そんな新しい仕事の仕方を提言してくれる本です。
ぜひ学生のうちに読んでみて、100年にも及ぶあなたの人生をどう生きていくべきか、考えるヒントにしてみてください。
もっと本の詳細を知りたい方は下記の記事をどうぞ!
2.『好きなようにしてください』
こちらもどんな仕事につきたいか考えるうえで大きなヒントをくれる本です。
経営学者の楠木建先生が、20~40代の読者から寄せられる仕事のお悩み相談に答えた内容をまとめた本なのですが、これがとってもためになる!
決め台詞はタイトルにもなっている「好きなようにしてください」。
これは「好き勝手にしろ」という突っ放したものではなく、「あなたが好きだと思っている方を選んでください」という温かい意味の言葉です。
例えば大企業とベンチャー企業の2社に内定をもらっている学生がどちらに就職すべきかという問いに対し、楠木先生は「好きなようにしてください」と言います。
学生はベンチャー企業での仕事が楽しみで仕方ない、でも大企業の方が将来的には安定していると思っている。
それに対し先生は今楽しいと思っているベンチャー企業の方に就職しろと言っている訳ですね。
どうせ本当に楽しいかどうかは就職してみないとわからないし、どっちに就職したって想像とは違う嫌なことがあるに決まっている。
だったら今楽しいと思う方をやった方がいい!というのが楠先生の持論ですね。
私も「好きなようにしてください」の考え方には感銘を受け、今後の人生の座右の銘にしようと思っています。
就職活動中の学生の方にぜひ読んでもらいたい1冊です!
3.『人生の勝算』
社会に出る前に「一体どんな働き方があるの?」の具体例として読んでおきたい1冊がこちら。
若手企業家として名高い(それより女優の石原さとみさんの交際相手として名高い?)前田裕二さんの著書です。
この若さで成功した理由は何なのか、仕事一筋で生きるとはどういうことなのか、教えてくれる本です。
圧倒的かつクレイジーな程の情熱と努力量、仕事で大きな成功をするにはそれが必要であることが彼の半生からヒシヒシと伝わってきます。
自分には大きな夢がある、野望がある、という方はぜひ成功の具体例として参考に読んでみてはいかがでしょうか?
4.『多動力』
「一体どんな働き方があるの?」の具体例その2としておすすめの本がこちら。
こちらは起業したり買収計画立てたり(失敗したけど!)出馬したり逮捕されたり宇宙事業に乗り出したり(笑)、と何かと忙しいホリエモンこと堀江貴文さんの著書です。
仕事は楽しんだもの勝ち!とにかくいろいろやってみることが大事。
変化が激しいこの時代では、一つのことだけやり続けても上手くいかない。
自分の好きなものにまずどっぷり集中し、100人に1人くらいの人材になれたら次の新しいことをやってみる。
そしてそこでもまた100人に1人の人材になれば、あなたは1万人に1人の人材。
更に3つ目の新しいことをやって100人の1人の人材になれば、あなたは100万人に1人の超希少な人材になれる!
そのためにもいろんなことに挑戦しろ、と彼は説いているのです。
就職活動であれこれ悩む必要はないのかも知れません。
とりあえず楽しそうな業界に飛び込んでみて、微妙だったらやめて他の業界にいけばいい。
そんな楽しい生き方を教えてくれるのがこの本なのです。
5.『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』
じゃあどんな業界で働きたいの?という問いのヒントになるのがこちら。
Google, Apple, Facebook, amazon。
これら4大企業がどれだけ強大か、そしてこれら4大企業が席捲している今の世界はどうなっているのか、これら4大企業に世界はどう支配されていくのか、教えてくれる本です。
あなたは将来どんな業界で働こうとも、遅かれ早かれこの四大企業と戦うか、もしくは隷属するかのどちらかを強いられることになるでしょう。
私も医療機器商社勤務なのですが、10年以内にamazonと戦うもしくは隷属することを念頭において働いています。
一体その時にあなたはどうするべきか、学生のうちから考えておいても損はないでしょう!
もっと本の詳細を知りたいという方は以下の記事をどうぞ。
6.『ユダヤ人大富豪の教え』
企業に就職なんて古い!
学生のうちから起業したい!自分のビジネスを立ち上げて大儲けしたい!という方もいるでしょう。
そんな方にオススメの本がこちら。
・自分でお金を稼ぐってどういうこと?
・成功するにはどんな能力が必要なの?
などなど、幸せなお金持ちになるための17の秘訣を小説形式でわかりやすく説明してくれています。
残念ながら日本の教育においては、学校や親はお金のことについては何も教えてくれません。
あなた自身が自ら学ぶしかないのです。
ぜひこの本を読んで学生のうちにお金のことを学んで、人生の成功への道を他者より一歩先に切り開いてみてください!
もっと本の詳細を知りたいという方は以下の記事をどうぞ。
7.『嫌われる勇気』
最後に紹介するのはドラマ化もした有名な『嫌われる勇気』
フロイトやユングと並ぶ心理学会の三大巨匠と言われるアルフレッド・アドラーの心理学を日本人向けにわかりやすく説明してくれている本です。
この本であなたに伝えたいのは、とにかく学生のうちに自主性と自己肯定感を培って欲しいということ。
社会に出て大変なのは、とにかく全て自分の責任で行わなければいけないことです。
学生のうちは親や先生に言われたことや、学校のカリキュラム通りにやっていれば問題なかったかも知れません。
しかし一度社会に出ると、あなたの想像以上に会社や上司はあなたに何も指示してくれませんし、責任もとってくれません。
全てあなたが自分の頭で考えて、自分の責任のもと、動く必要があるのです。
そんな社会で最も必要とされる能力である自主性と、そんな厳しい社会の中であなたの心を守ってくれる自己肯定感を育んでくれるのが、この『嫌われる勇気』なのです。
家庭や生まれがあなたを創ったのではありません。
今のあなたを創ったのは紛れもなくあなた自身。
そして今のあなたを変えられるのもあなただけ。
そして変われると信じてあげられるのもあなただけなのです。
アドラーの教えは時に痛烈ですが、それ以上に「人は変われる」という愛に満ちあふれています。
ぜひ学生のうちにこの本を読んで、自主性と自己肯定感を身に着けてみてください!
もっと本の詳細を知りたいという方は以下の記事をどうぞ。
学生におすすめのビジネス書7冊を紹介させていただきました。
この他、中間管理職や経営者の方向け、営業の方向けなど、ジャンル別のビジネス書は下記で紹介していますので、こちらもよろしければ読んでみてください。