2019年3月第3週に読んだ中からおすすめの本ベスト3を紹介します。
今週は非常に質の高い本ばかりでした。どれもおすすめです!
1位:『《新訳》ハイパワー・マーケティング』
とある企業家に教えてもらった本ですが……やばかった。
マーケティングと営業において重要なことが包括的に書いてあります。
・相手を顧客ではなくクライアント=「自分の保護下にある人」だと思え。情報をただ提供するのではなく、相手の決定からその先の最終的に得たい結果まで、すべてをサポートせよ。
・クライアントのニーズをあなたのニーズより優先させよ。
・新規獲得も良いが、既存クライアントのフォローを絶対に怠るな。
などなど、当たり前だけどできていない大事なことを教えてくれます。
ビジネスマン必読の一冊です!
2位:『ピーター・ティール』
電子決済会社ペイパル創業者にして、テスラ・Youtubeの創業者などを輩出している「ペイパル・マフィア」のドン、ピーター・ティールの半生を描いた作品です。
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか 』の作者としても有名ですね。
「競争している時点で既に負け犬だ」の言葉には痺れました……
Facebookに初期から投資していることで投資家としても成功している彼と、世界一の投資家ウォーレン・バフェットの比較も本書内ではなされており、米IT業界を取り巻く環境なども包括的にわかる良書でした。
3位:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
少し前に流行った本。タイトルで敬遠していたのですが読んでみると……これは面白い!
認知バイアス、いわゆる「思考の錯覚」をすごくわかりやすく書いた本です。
・ハロー効果:容姿など何か一つ優れたものがあると他のものも底上げされて良く見えてしまう
・感情ヒューリスティック:好きなものはメリットばかり見え、嫌いなものはデメリットばかり見えてしまう
などなど、いろいろなバイアスが紹介されています。
これらのバイアスの恐ろしいところは、人間の無意識下で働くので誰も気づけないということです。「俺は容姿で人を判断しない!」と 言っている人ほど、人を無意識に容姿で判断してしまうのが恐ろしいところなのです……。
(逆に「人を容姿で判断してしまっているかも」と思う人の方が、このバイアスにかかりにくくなります)
この本を読んでバイアスに興味を持った人は、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』にもっとがっつり書かかれていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。