読書が趣味という経営者は非常に多い。
本から得られる過去の事例や先人達の知恵・教えは、日々難題を突き付けられる経営という難しい仕事において非常に有用なヒントになり得ます。
ここでは年間700冊の読書家が、経営者や経営者になりたい方におすすめのビジネス書7冊を厳選して紹介します。
目次
経営者におすすめのビジネス書7冊
1.『HARD THINGS』
読んでで胃が痛くなる経営者の自伝本1位がこちら。
Facebookのマーク・ザッカーバーグやGoogleのラリー・ペイジも敬愛するシリコンバレーのスター経営者:ベン・ホロウィッツの自伝本なんですが、まぁ本当、タイトル通り「難問」が次から次へとと降りかかる。
会社を救うために、全従業員の3割を解雇し、3割を他会社に売り渡す。
7500万ドルの現金を用意するため、自社の9割の売り上げを占める部門を他社に奪われる。
いやもう本当、経営者って胃が痛い。
どんな困難が立ちふさがっても、ありとあらゆる手段を講じて会社を意地でも存続させる。
経営者の苦悩と強さを感じられる1冊です。
2.『破天荒フェニックス』
もう一冊胃が痛くなる系経営者の自伝本がこちら。
今にも潰れそうなメガネチェーン店のオンデーズを個人で買収し、死に物狂いで再生させた代表取締役:田中修治の実話を元にした小説です。
『HARD THINGS』同様、こちらも続々と難題が降りかかる。
特にお金、お金、お金。
1か月後に1000万円用意しないと倒産!?次は1億円!?え、3億円も足らないの!?
もうめちゃくちゃです(笑)
自信満々にコンセプトデザインした新店舗がこけたり、買収が上手くいかず自分の個人資産失ったり、著者が成功だけでなく失敗も大っぴらに書いているところが面白いところですね。
経営って難しい、死にそう、でも楽しい!!っていうのがひしひしと伝わってくる一冊です。
3.『ブルーオーシャン戦略』
多くの起業は価格競争や顧客の取り合いなど、競争が激しい「レッドオーシャン」で戦っている。
一部の才ある企業だけが自ら新しい市場を創造し、競争のない「ブルーオーシャン」で利益を獲得している。
そう思っていませんか?
いえいえ、そんなことは無い!
誰でも「ブルーオーシャンは創れる!」
そんなブルーオーシャンの創り方が体系的に説明されているのがこの本なのです。
イノベーションの起こし方から、社内での広げ方まで。
変化の激しい今の時代に必須のスキルが学べます。
経営者だけでなくビジネスマンも読んで損はない一冊です!
詳細は記事にしていますので読んでみてください!
4.『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』
2018年売れに売れた1冊がこちら。
Google, Apple, Facebook, amazon。
これら四大企業がどれだけ強大か、どれだけ今の世界を席巻しているのか、そして今後世界をどう支配していくのか、教えてくれる本です。
今後あなたの会社は遅かれ早かれ、この四大企業と戦うか、隷属するかの2択を迫られる時が来るでしょう(すでにその時が来ている会社も多くあります)。
その時にあなたはどうするべきか、今のうちから考えておくことは必須です。
経営者だけでなく、ビジネスマンや学生も読んでおくべき必読の一冊です。
もっと本の詳細を知りたいという方は以下の記事をどうぞ。
5.『ほとんどの社員が17時に帰る売上10年連続右肩上がりの会社』
こちらは様々な福利厚生を導入している経営者の自伝および会社紹介本。
定時退社や産休育休は当たり前、職場でヨガ教室をやったり、仕事に必要な手帳・本・セミナー代は会社負担にしたり、ベビーシッター代まで会社が出したり、などなど。
働き方改革・女性が働きやすい職場を目指す経営者にとって参考になる福利厚生が、カタログのごとく大量に列挙されています。
ただ実はこの本、福利厚生導入の参考になるというのが真髄ではないのです。
著者の会社ではこれだけ福利厚生を導入しているのにも関わらず社員のやる気が上がらなかった。
それはなぜなのかという理由と、どうやって社員のやる気を上げたのかという方法がわかりやすく書かれているのがこの本の最も素晴らしいところなのです。
私も起業するならまずこの本に書かれていることをやろうと思っています。
経営者のみならず、中間管理職の方も読むべきオススメの1冊です!
詳細は記事にしていますのでぜひご覧ください!
6.『ストーリーとしての競争戦略』
ポーターの『競争の戦略』などなど、経営者が読んでおくべき経営論や競争論の本は多々ありますが、実際の経営は理論通りにはいかないし運の要素も非常に大きい。
そんな中でオススメなのが経営学者楠木建氏の『ストーリーとしての競争戦略』
最初に「経営は8割が直感、2割が理論」と言ってしまっているのが清々しい。
そんな2割の理論に大切なのは何なのか、教えてくれるのがこの本です。
一見すると他社が真似したがらないような非合理的なストーリーを創ることが競争優位性を得るには大事だと著者は説いています。
楠木建氏の別の著作『好きなようにしてください』も良書ですので、ぜひ合わせてお読みください!
7.『ティール組織』
こちらは最先端の次世代型組織、名付けて「ティール組織」を紹介している本です。
上司と部下もない、売上目標もない、予算もない、給料はみんなで話し合って決める、誰を採用するかも何の仕事をするかも個人個人で決める。
そんな組織が存在し得るのか?と読むまでは思っていましたが、いやなるほどと目から鱗が落ちる情報満載でした。
あなたの組織に対する常識が180度ひっくり返ること間違いなしです!
真似するにしてもしないにしても、これからの組織の在り方を考えるために経営者が読んでおくべき必読書です。
経営者におすすめのビジネス書7冊を紹介させていただきました。
この他、新人や中間管理職、営業向けなど、ジャンル別のビジネス書は下記で紹介していますので、こちらもよろしければ読んでみてください。