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経営者の必読書!『ビジョナリーカンパニー②』【書評43冊目】


【凡庸な企業を偉大な企業に変える7つの特徴】

今回は多くの経営者がバイブルとして掲げるビジネス書の名著。凡庸な企業を偉大な企業へと飛躍させる7つの特徴が書かれた『ビジョナリ-・カンパニ- 2』(ジェームズ・Cコリンズ, 日経BP社)を紹介します!

 

目次

 

経営者の必読書!凡庸な企業を偉大な企業に変える7つの特徴


この本は著者のジェームズ・C・コリンズが数多くの調査員とともに延べ1万5000時間にもおよび、凡庸な企業から偉大な企業へと成長した企業を調べあげ、その7つの特徴を抽出したものになります。

①から読まなくても大丈夫?という方もいるかも知れませんが何の問題もありません!著者自身もこの本を『ビジョナリ-・カンパニ- 時代を超える生存の原則 』の前編にあたる本だと述べているくらいですから、安心して②から読み始めましょう。

著者と調査員達が多くの企業を比較検討し、成長した企業が持っており成長できなかった企業が持っていなかった7つの特徴とは何なのか、説明していきたいと思います。

 

1.謙虚さと意志の強さを併せもつ経営者

本書内では「第5水準」の経営者と呼ばれる、謙虚さと意志の強さを併せ持つ経営者の存在が偉大な企業になるためには必要です。

謙虚さ?あの名経営者スティーブ・ジョブズが謙虚だなんてとても思えないけど?そんなツッコミが聞こえてきそうです。その通り。スティーブ・ジョブズは名経営者ですが、本書の定義によれば偉大な企業になるための経営者ではありません。

傲慢だがしかし傑出した能力を持つ経営者は、彼自身の力で企業を一気に成長させます。しかし、彼が去った後はどうでしょう?その企業は持続的に偉大な企業となれているでしょうか?恐らく難しいと思います。

企業を偉大なものへと成長させ持続させる経営者は皆謙虚です。しかし強い意志と、そして野望はあります。会社を偉大にする、という野望です。自分の成果をアピールするよりも、会社が将来的に成長することを望み、例え自分が不利になろうとも場合によっては適切な後継者に会社を明け渡します。

謙虚にしかし会社を成長させるという意志が強い経営者こそが、偉大な企業には必要なのです。

2.最初に人を選び、その後に目標を選ぶ

 

最初に人を選び、その後に目標を選ぶ

引用元:『ビジョナリ-・カンパニ- 2』(ジェームズ・Cコリンズ, 日経BP社)

 

まず目標を決め、それからそれにあった人を配置する。それが常識ですよね。えぇ、私もそう思っていました。

違うのです!偉大な企業はまず、誰を会社に引き入れるのか、誰を会社に残すのかをまず決めます。場合によっては不適切な者には会社を去ってもらうことを先に決めます。その後、適切な人達が話し合うことによって目標を決めるのです。

不適切な人が上層部にいれば当然、その人が関与した目標は不適切なモノになる可能性も高い。不適切な上層部が採用する人は、当然不適切な人になる。

「Aクラスの人材はAクラスの人材を雇う。しかしBクラスの人材はBクラスやCクラスの人材を集め始める」スティーブ・ジョブズの言葉です。BクラスやCクラスが集まると、Aクラスの人材は嫌気がさしてやめていき、結果BクラスやCクラスの人材ばかりが残る。

まずは適切な人を選ぶ、そのことが偉大な企業になるためには重要なのです。

3.厳しい現実を受け入れるオープンな社内風土と諦めない文化

ビジネスを取り巻く環境は常に変わります。そしてそれは大概厳しいものです。

そういった厳しい現状への報告は時に上層部から、そして時に現場からもたらされます。こういった厳しい現状報告がなされやすい社内風土、上司が部下の言葉に耳を傾けやすい、部下が上司に話しやすい、そういった風土ができているかが偉大な企業になるには重要です。

もう一つ、オープンなだけではいけません。厳しい現実を直視しつつも、自分たちなら乗り越えられる、最後には必ず勝てる、と思える企業文化を作り上げることも大切です。これは楽観的に「何とかなるだろう」と思うことではありません。あらゆる苦難が降りかかっても自分たちなら創意工夫して乗り越えられる、そう皆が思えるようにすることが必要です。

4.自社の強みを活かすシンプルな戦略

本書では「ハリネズミの概念」と呼ばれています。自分たちがこれなら世界一になれる!これなら情熱を注げる!そしてこれなら利益を上げられる!これら3つを兼ね備えた究極にシンプルな戦略を作り、それに向かって邁進することこそが偉大な企業になるための近道なのです。

もちろんこのシンプルな戦略、一朝一夕ではできません。本書では見つけるのに平均4年かかると書かれています。しかし一度見つけてしまえば、あとはこの基本戦略を軸に沿えていけば良い。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃとブレまくっている企業には決して出せない大きな力を、この戦略を持つ企業なら発揮することができるのです。

5.人を変えるのではなく、良いシステムを作る

暴君がいれば人は変わります、しかしそれは長続きしません。暴君がいなくなれば人はまた元に戻ります。

偉大な企業は良いシステムを作ります。ここまではやって良いという制約が明示されたシステムを作り、その範囲内なら従業員は自由に何をやっても良いのです。ただし、あくまで会社に貢献するという責任感のもとでです。

この自由さと責任感を育むものが企業文化です。3.でも述べたように偉大な企業はとにかく良い企業文化を創り出すことに全力を注ぐ。企業文化こそ企業の成長の源なのです。

6.新技術は自社の強みを伸ばすのに使う

インターネット、スマートフォン、AI、ロボットなどなど。新技術は常に企業に変化をもたらします。偉大な企業は新技術を取り入れます。しかし無鉄砲になんでも取り入れる訳ではありません。自社の強みを活かすシンプルな戦略や企業文化、それをさらに伸ばすために新技術を取り入れるのです。

これらが無い会社は新技術をただ闇雲に取り入れるだけで、一時的な成長には結びついても持続的な成長には結びつきません。しっかりとした軸があるからこそ、新技術を取り入れそれを活かすことができるのです。

7.一貫性

どんなに偉大な企業も結果はすぐには出ません。長い時間かけて取り組んできた戦略や培ってきた企業文化により、ある時不意に大きな結果になって現れるのです。凡庸な企業は何かある度に、経営者が変わる度に戦略が変わります。これでは累積効果は期待できません。

もちろん今は変化の激しい時代です。時代に合わせて変わり続けることも必要でしょう。しかし軸だけはしっかりと定め、それを基に時代の変化に合わせて対応していくことが偉大な企業になるには必要なのです。

総評


【有用度】★★★★★

【科学的根拠】★★★★☆

【実践的】★★★★☆

【読みやすさ】★★★☆☆

【総合評価】★★★★★

 

凡庸な企業から偉大な企業に成長した企業が持つ7つの特徴を、膨大な調査から導き出している本書。経営者のみならず、あらゆる社会人にとってバイブルになること間違いなしです。ビジネスマンなら未読なんてありえない!ぜひ今すぐ読んでみてください!明日からあなたの会社が変わること間違いなしです。