最終更新日:2018年11月23日
【「ブルーオーシャンは創れる!」新しいモノを生み出したいならこれを読め!】
新規事業を立ち上げるって難しい!
事業だけでなくブログやSNSでもそう。
競争が激しい世界の中で個性・特異性を出して、顧客や読者、フォロワーを獲得していくというのも難しいものです。
競争が激しい業界や分野のことを「レッド・オーシャン」と呼びます。
私達は常にこのレッドオーシャンで戦っている。
でも世の中にはこの常識を超えて、自ら新しい業界や分野を創造する人達がいます。
彼らが作り出した競争がない世界、それこそが「ブルー・オーシャン」なのです。
ブルー・オーシャンは創造者の独壇場。
創造者は競争がないため莫大な利益を得ることができます。
ようやく追随者がブルー・オーシャンに足を踏み入れた時には、すでに市場は創造者にほぼ占領されている。
ブルー・オーシャンを創り出すことが、現在の企業やフリーランスが成功するための最短にして最強の方法なのです!
でもこのブルー・オーシャン、創れるのは一部の天才だけでしょ?と思われるかも知れません。
私もそう思っていました。
でもこの『ブルー・オーシャン戦略』を読んで私の考えが変わりました。
「ブルー・オーシャンは創れる!」
今回は新規事業を立ち上げたいという方へ、ブルー・オーシャンはどうやったら作れるのか、お伝えしたいと思います。
目次
どんな人向け?
・企業で製品の開発を担当している方
・企業の経営者の方
・起業しようとしている方、
・副業をしている方
などなど、競争のない「ブルー・オーシャン」に乗り出して利益を出す必要がある方におすすめの本です。
上記のような方でなくても、ビジネスマンなら読んで損はない一冊です。
・こういう方法で「ブルー・オーシャン」が創れるのか!
・こういう風にして独自性を創り強みを生み出していくのか!
などなど、皆さんの仕事にも役立つ情報が満載なのです。
どんな内容なの?
この本には、競争のない「ブルー・オーシャン」を創り出す方法が載っています。
画期的な新規事業・新製品を世に出すには、類まれなる天才による奇想天外なアイデアが必要だと今までは思われていました。
私も正直奇才とは言い難いので、新規事業や新製品を生み出すのは自分には無理だ、と思っていました。
ところがこの本によると、世界を変えるような新規事業・新製品の創り方には一定の決まりがあるというのです。
新規事業を立ち上げるための4つのアクション
4つのアクション
取り除く:業界常識として製品やサービスに関わっている要素のうち、取り除くべきものは何か
減らす:業界標準と比べて思い切り減らすべき要素は何か
増やす:業界標準と比べて増やすべき要素は何か
創造する:業界でこれまで提供されていない、今後創造すべき要素は何か
引用元『ブルー・オーシャン戦略』(W・チャン・キム,レネ・モボルニュ,ダイヤモンド社)78P
新規事業を立ち上げたい方は、既存の業界にあるものに対し上記4つのアクションを試みてみると良いでしょう。
(1)取り除く
Amazonは最初はオンライン書店から始まりました。
当時の業界では本は書店で売るのが当たり前、という状況からAmazonは店舗をまるごと取り除くことで大成功したのです。
そしてこの店舗を取り除くというアクションこそが、現在もAmazon繁栄の礎となっているのです。
(2)減らす
取り除くのが難しいければ、思いっきり減らしてみるのも良いでしょう。
ガラケーに代わりスマートフォンが普及した理由は、ボタンを限りなく減らしたことによります。
最新のiPhoneはもはやホームボタンすら無い。
減らすことによって新たな価値が生まれる可能性もあるのです。
(3)増やす
思いっきり増やしてみるというのも 手です。
Amazonが繁栄したもう一つの理由に、物流網を桁違いに増やしまくったというものがあります。
今やAmazonは自社専用の貨物航空機まで持っているという。
増やしまくることによってAmazonは他社が参入できない「ブルー・オーシャン」を創っているのです。
(4)創造する
今までにない要素を一つ創造するだけで、大きな違いを生み出すことがあります。
Facebookは当時たくさんあるSNSの一つでしかありませんでした。
しかしFacebookはそこに「実名登録」を一つ創造した。
それにより発信者の信頼性が跳ね上がり、結果20億人のユーザーを獲得するに至ったのです。
新規事業を立ち上げるための6つのパス
パス1:代替産業に学ぶ
パス2:業界内のほかの戦略グループから学ぶ
パス3:別の買い手グループに目を向ける
パス4:補完財や補完サービスを見渡す
パス5:機能思考と感性志向を切り替える
パス6:将来を見通す引用元『ブルー・オーシャン戦略』(W・チャン・キム,レネ・モボルニュ,ダイヤモンド社)
新規事業を立ち上げる際のヒントはどこに転がっているのか、それを教えてくれるのが上記6つのパスです
パス1:代替産業に学ぶ
同業他社を見るのではなく、全く別の業界の動向に注目してみるのです。
昨今はかなりITが熱いですが、それこそ人工知能などを自分の会社に取り入れてみたらどうなるか。
別業界でのトレンドを自分の業界に当てはめてみると、意外なチャンスが生じるかも知れません。
パス2:業界内の他の戦略グループから学ぶ
全く別の業界ではなくても、同じ業界だけど普段競争相手にならないところから学ぶこともできます。
例えば高級フランス料理店がファーストフード店を視察して、そのノウハウを取り入れてみるなどです。
同じ業界だけど違った視点からモノを見ている人達の意見を聞くことで、新規事業を立ち上げるヒントが得られるかも知れません。
パス3:別の買い手グループに目を向ける
今までターゲットにしていない顧客のニーズに目を向けることです。
私的にはこれはかなり大事だと思っています。
化粧品と言えば女性、という常識を脱して男性用化粧品を世に出すなどがまさにこれです。
新しい顧客に目を向けることで、新しい気付きを得ることができるのです。
パス4:補完財や補完サービスを見渡す
ちょっとわかりにくいですが、すなわちトータルソリューションで考えるということです。
映画館は映画を観るものですが、ただ映画を提供しているだけでなく、鑑賞のお供のポップコーンやドリンクなども提供していますよね。
このように提供するモノそれだけの価値を考えるのではなく、それを使う人全体を考えて何かプラスできる価値が無いか考えてみるのも、新規事業・新製品を創り出すための良いヒントになります。
パス5:機能思考と感性志向を切り替える
性能と使いやすさを切り替える、と言えばわかりやすいでしょう。
昔、コンピューターは大きな会社や工場などでのみ使われていました。
ですので性能を極限まであげることが重要でした。
ところがAppleが使いやすさを重視した「Apple Ⅱ」を発売することで、今まで需要がなかった一般個人にコンピューターが普及することとなったのです。
性能と使いやすさ、片方や両方のバランスに捉われるのではなく、今までとは反対の方向に思い切って特化させてみる。
それによって新たな需要が見えてくるかも知れません。
パス6:将来を見通す
今でいえばまさにITでしょう。
SNSの活用、動画サイトの活用、さらには人工知能の活用などなど。
将来的に役立ちそうな技術をいち早く自らの業界に投入する、これによって他社に先んじて「ブルー・オーシャン」を創れる可能性があるのです。
総評
このように『ブルー・オーシャン戦略』には、新規事業を立ち上げる際に必要となる競争のない世界「ブルー・オーシャン」を創り出す方法が載っています。
上記に挙げたのはほんの一例で、これ以外にもたくさんのたくさんのツール・事例が紹介されています。
新規事業を立ち上げたいという方、是非この本を読んで競争のない「ブルー・オーシャン」に乗り出し、最大限の利益をあげる方法を学んでみませんか?