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社員のモチベーションを上げたい経営者の方におすすめ『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』【書評17冊目】


目の前にいる部下や後輩ならともかく、不特定多数の、下手すれば顔を合わせたこともない数十人、数百人、数千人の社員のモチベーションってどうやってあげたらいいんでしょう?

 

これ本当難しいですよね。

私もコーチングの本とかを読んで同じチーム数人なら何とかモチベーションを上げられるようになったかなぁと思っているのですが、これを営業所の数十人にやるとなると難しい。

 

と思っている矢先にこの本と出会いました。

『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』(岩崎裕美子, クロスメディア・パブリッシング(インプレス))

 

この会社は福利厚生が非常に良い。

でもいくら福利厚生を良くしても社員のモチベーションは上がらなかった。

そんな時に経営者である著者があることをやると、途端に社員のモチベーションが上がって業績も伸びたのです!

 

今回はこの本から、社員のモチベーションを上げる方法を学んでいきたいと思います。

 



 

目次

 

どんな人向け?


この本は社員のモチベーションを上げたい経営者の方に読んでもらいたい本です。

経営者の方でなくても、管理職の方や学校などでチームを率いる立場にいる方にも参考になるでしょう。

 

またこの本で紹介されている会社は多彩な福利厚生があることも特徴です。

良い福利厚生を提供して社員にとって魅力的な会社にしたい!と思っている方も読んでみて損はないでしょう。

 

どんな内容なの?


この本にはタイトル通り、定時帰りが当たり前なのに業績が伸び続けた会社が取り組んできた施策が紹介されています。

著者はその会社の経営者です。

 

例えば残業を減らすための施策としては、

 

・経営者自らが「定時だよ帰ってー!」と声をかけて回ったり、

 

・残業が多い社員は経営者自らが接してみて、無駄な仕事はやらなくても済むようにしたり、他の人に振り分けたり、

 

・時間がかかる仕事はほとんど外注化してみたり、

 

・ルーティンワークはとにかくシステム化してみたり、

 

挙句の果てには仕事が終わったら定時より早く帰ってもいいというルールを作ったり、とにかく残業を減らすためにできることを全てやっています。

 

この会社、残業を0にする施策もすごいですが、福利厚生は更にすごい!

 

・会社内でヨガ教室を開く

 

・スポーツクラブの費用を月2万まで支給

 

・業務に関わるのなら社外セミナー受講費用を全額支給

 

・PC用ブルーライトカットメガネを4000円まで支給

 

・業務に関わるものなら書籍代も月2000円支給!←これやばい……

 

・手帳代金も年1回2000円まで支給

 

・ベビーシッター代も会社がほぼ全額負担

 

などなど、これでも全部紹介しきれていない!

いやぁ、本当すごいですね。

ぜひ経営者の方は、全部は無理でも2,3個を採用したら、きっと社員にとって魅力的な会社になるはずですよ!

 

……さて、ここまでこの会社がやってきた施策を書いてきたのですが、実はこれだけやっているのにも関わらず、社員のモチベーションは上がらなかったのです。

経営者がアンケートをとってみると、管理職からは「働きがいがある」という評価は83%だったのに対し、一般社員の評価は47%。

 

しかも詳細はもっと壮絶。

「この会社の人たちは、仕事に行くことを楽しみにしている」0%

「経営・管理層は言うこととやることが一致している」6%

などなど、散々な結果があったのです。

 

経営者は愕然としました。

しかし諦めなかった。

アンケート内容をもとに、どうやったら社員のモチベーションを高められるか考え、ある施策を打ったのです!

 

 

社員のモチベーションを上げる方法:理念を掲げ浸透させる


社員のモチベーションが上がらない理由、それは経営者が会社の理念を社員に浸透させていなかったからだったのです!

 

理念はもちろん経営者の中にはありました。

管理職には時折その熱い思いを伝えていた。

でも、一般社員には知れ渡ってなかった。

 

なので社員は正直自分が何のために働いているのかよくわかっていなかった。

福利厚生が良いので入るだけ入ってみたものの、経営者は次々と新しい施策を試みる、やり方がよく変わる、それで業績は上がっているのだけど……正直それがどういう目的でなされているのかよくわからない。

 

なので社員は、経営者や管理職が言ってきたことを一方的にこなすだけ。

「上層部は自分たちの意見なんて聞こうともしない」

そう思っていたのでモチベーションが上がらなかったのです。

 

経営者は「挑戦」という理念を大々的に掲げました。

そして何と3か月に一回、この「挑戦」という理念を伝えるための研修まで行うようにしたのです。

 

経営者(とそのパートナー)はこう記しています。

自分たちの価値観を発表し、それを知ってもらうこと。
別に賛同されなくてもいいのです。


社員から「あぁ、この二人は挑戦が好きなんだ」と思ってもらい、
「この会社にいるためには、挑戦しなくてはならない」、
または「挑戦が嫌いだったとしても、この会社に残るなら挑戦を好きなふりをしなくてはならない」

と浸透すれば良かったのです。

引用元『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』
(岩崎裕美子, クロスメディア・パブリッシング(インプレス))

 

経営者は口だけでなく、実行もしました。

 

採用、不採用問わず、社員から改善提案がなされれば1件につき500円支給するようにしたり、

一般社員でも事業計画を作り、案が通れば社内で新規事業を起こせる制度を作ったり、

 

自分たちの挑戦だけでなく、一般社員の「挑戦」も後押しすることを大々的に伝えるようになったのです。

 

この効果は絶大で、理念を掲げてから1年後、社員のモチゲーションを図る外部調査を行ったところ、80点という好成績をおさめたのでした!

 

総評


この本には筆者の企業が行ってきた様々な施策や福利厚生が紹介されています。

どれも自分の会社で採用してみたらすごい効果があるのではないかと、検討する価値のあるものばかりです。

でもこれだけ福利厚生が良いのに社員のモチベーションは低かった。

それを一気に持ち上げたのが「理念を掲げ浸透させる」ことだったのです!

 

私はこれがこの会社だからできた特別なことだとは思いません。

上司が部下に何かをやってもらう時には、必ずそれをやる目的を一緒に伝えるのと同様に、会社が社員に働いてもらうには、理念を伝えることが必須だと思うのです。

 

あなたも『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』を読んで社員のモチベーションを大きく引き上げ、あなたの会社をもっと魅力的なものにしてみませんか?