最終更新日:2018年11月23日
【顧客第一目線があなたの会社を亡ぼす……】
「うちの会社は全然変わらない」
「上司の考え方が古い」
「お役所主義的で、事なかれ主義者ばかりだ」
と嘆いている若者たちよ!!
どうやらほとんどの会社ってそういうものらしいです……
『イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』
この本は、会社がなぜ世の中の大きな変化についていけず亡んでいくかをわかりやすく説明してくれています。
でもご安心を!
それだけでなく、どうやって革新を起こし、変化が激しいこの時代を生き抜いていくかもちゃんと書いてあります。
経営者だけでなく、副業・起業を考えている方、世界に変革をもたらそうと思っているやる気に満ちあふれた方にも読んで欲しい1冊です!
早速書評していきたいと思います。
目次
なぜ会社は革新的なことを行えないのか?
(1)顧客第一目線が会社を亡ぼす
顧客第一主義。
良いことだと思います。
顧客の話を聞いて、顧客のニーズをつかんで、それに合わせてサービスや製品を展開する。
私もそのように仕事をしているつもりです。
ところがそういう会社は、10年経たないうちにいきなり亡んでしまう可能性がある。
なぜか?
例えばあなたが開発部で革新的な製品を作ったとしましょう。
これを既存顧客に「どうでしょう?」と見せる。
顧客は言います。
「うーん、どう使えばいいかわからない」
実は革新的技術は会社でもどんどん生み出されている。
でもそれを既存顧客に見せても、いまいち反応が良くない。
なので会社はその技術に注力するのをやめてしまう。
社内でも同じです。
会社で革新的やことをやろうと思っても、従来のやり方をしてきた社員にはさっぱり響かない。
それどころか反発を受ける。
結局革新的なことは行われないまま、従来のやり方が続けられる。
そうしているうちに、既存顧客を持たず従来のやり方も知らない野心あるベンチャー企業によって革新的技術が社会に投入され、気付いた時には市場を乗っ取られている。
既存顧客第一主義では革新は起こせない。
常に新しい顧客に目を向けることが会社には必要なのです。
(2)成果主義が革新をさまたげる
マネージャーは失敗できない。
失敗すれば輝かしい経歴に傷が残る。
だからどうしても保守的な選択に走りがちになってしまう。
革新に失敗は付き物です。
いやむしろ失敗しかないと言ってもいい。
革新の10回に9回は失敗です。
でも9回失敗して、10回目に挑める者だけが成功させることができる。
失敗をとがめられない風土を作らなければ、会社はいつまで経っても革新を起こすことができないのです。
どうすれば革新を起こせるのか?
(1)革新を起こす組織を小さくする
規模が大きい組織では、それだけ革新に対する抵抗が大きい。
市場もそう。
既存の大きな市場をいきなり革新的技術で塗り替えることはできない。
革新を起こす組織、規模はできるだけ小さくします。
社内なら、まずは自分のチーム、部署だけに革新を起こしましょう!
そしてそれを徐々に周りに浸透させていくのです。
成功例が伝わっていくようになれば、あとは驚くべきスピードで革新が広まっていきます。
まずは小さいところで革新を起こし、それを広めていくことが重要なのです。
(2)失敗をしまくる
先程も述べたように、革新の10回に9回は失敗です。
なので革新を起こすには失敗しまくる必要がある。
(1)の組織を小さくするのは、失敗の犠牲を最小限にすることで新しいことに挑戦しやすくなる効果もあります。
失敗しまくるといえばなんといってもAmazonでしょう。
Amazonは成功例ばかりが取り上げられますが、実はそこそこ失敗している。
2015年にAmazonが自信をもって世に出したスマートフォン「Fire Phone」。
本場アメリカでも売れ行きは微妙、当然日本には入ってくる気配なし。
正直失敗といってよいでしょう。
でもいいのです。
裏で大量に失敗しているからこそ、革新的な技術を世界に幾度となく投じることができているのです!
まずはあなたがどんどん失敗しまくる。
そうすれば、いつかその中からキラリと輝く革新が生み出されるのです!
総評
【オススメ度】★★★★★
【感想】なぜ革新が起こせないのか、どうやったら革新を起こせるのか教えてくれます!すごく勉強になりました!副業・起業を考えている方、世界を変えたいという方におすすめです!
この本には会社が革新を起こせない理由と、ではそんな会社がどうやったら革新を起こせるのか、その方法が書いてあります。
経営者や製品開発をしている方だけでなく、一般社員の方や、副業・起業を考えている方にも有用な情報をくれること間違いなしです!
革新を起こしたい!とやる気に満ちあふれている方、是非読んでみてください!
では一体、新しい事業や新製品を創るにはどうすればいいの?という方は下記の記事をどうぞ。
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